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こんにちは。品川接骨院の加藤です。
少し肌寒くなってきましたが、体調は崩していないでしょうか?
さて、今回は野球やバレーボールなどの球技中に起こる
『槌指(マレットフィンガー)』について説明していきましょう。
マレットフィンガーは、野球、バレーボールなどの球技中、突き指という形で発生するものが多く、日常しばしばみられる外傷の一つです。ベースボールフィンガーやドロップフィンガーとも呼ばれます。大部分は受傷後、早期に適切な処置を施せば保存的に治癒するものであるが、放置すると永続的な機能障害(DIP関節〈第一関節〉伸展障害)を残すため注意を要する外傷である。
末節骨基部背側に終止腱が付着しているためDIP関節の屈曲強制により指伸筋腱がその末端付近で断裂を起こしたり、腱性部で断裂せずに付着部の裂離骨折を起こし、マレットフィンガー変形を呈する。
【分類】
Ⅰ型:終止腱の断裂
Ⅱ型:終止腱の停止部での裂離骨折
Ⅲ型:末節骨の背側関節面を含む骨折
【臨床症状】
① 終止腱断裂では腫脹、疼痛が軽度で、DIP関節部の圧痛もない。
② DIP関節は屈曲位をとり、自動伸展が不能。
③ 裂離骨折では末節骨背側に圧痛が判然とし、腫脹、皮下出血斑が現れる。
④ 脱臼骨折では末梢部は掌側に脱臼し変形する。腫脹は著しく、激痛を訴える。
【治療法】
マレットフィンガーのうちⅠ型、Ⅱ型はDIP関節を過伸展位に固定する保存療法で十分に治癒する。Ⅲ型は骨片に含まれる関節面が1/3以上を占めると脱臼骨折の型となり、DIP関節を過伸展位にすると、逆に骨片が関節面から背側に押し出され、かえって転位の増悪をまねく。したがって疼痛と運動制限が大きくなり観血療法の適応となることが多い。
Ⅰ型、Ⅱ型は終止腱を弛緩させた肢位でPIP関節を屈曲位、DIP関節を過伸展位に固定する保存療法が一般に行われている。Ⅲ型は骨折部の安定性が良好な場合は保存的にPIP関節屈曲位、DIP関節伸展位で固定する。
【後療法】
固定除去後4週間、夜間はDIP関節のスプリント固定を継続する。温浴、超音波浴下(温熱療法)において自動運動を行わせる。他動運動は再発を惹起するので禁止する。
また固定除去後、可動域制限が残存する間は突き指を起こしやすく、とくにⅠ、Ⅱ型のものでは終止腱の瘢痕部が脆弱部であり、再発の危険性があるので、競技または就労への復帰にさいして十分に注意する。
以上、マレットフィンガーについての説明でした。
私自身、バレーボールのトレーナーとして大会などに参加させてもらっていますが、よく診る疾患のひとつです。
突き指かと思っても放置せず、しっかりと治療機関(整形外科・接骨院)に行くことをオススメします。
このような症状が出ているというかたはすぐにご相談ください。
品川接骨院
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2018.10.15