みなさんこんにちは。
品川接骨院の高倉です。
私ごとですが、先日突然原因もなく足が痛くなって足がつけなくなり歩くことも困難になってしまいました。
自分で処置をしていくらか痛みはおさまりましたが、少し痛みが続いていたことと症状から石灰沈着を疑って画像診断をしてもらうため整形外科に行ったところ(接骨院では画像診断ができないので…)エコーの画像に石灰(カルシウム)像が認められました。石灰沈着はどこの関節にも起こるものですが、私の場合は少し珍しく足根骨と呼ばれる骨と骨の関節にカルシウムが沈着していました。
石灰沈着性腱炎の好発部位は肩関節に多く他には股関節や手関節などに起こります。40~50代の女性に多く、特に原因もなく激痛が始まり関節を動かすことができなくなります。カルシウムが溜まっただけでは症状が出ることはないのですが、何かのきっかけで体がカルシウムを異物と認識した時に自己防衛機能により炎症が起こり疼痛が起こります。
なぜカルシウムが貯まるのかというと、カルシウムの吸収と排泄のバランスが崩れ排泄しきれなかったものが蓄積したり、体の酸性化によりpH調整のため骨から溶け出したカルシウムが蓄積するなどの原因があります。
治療法は主に保存療法を行います。まずは炎症症状抑えるために冷却し、患部の安静保持のための固定を1~2週間行い、その後症状に合わせて徐々に可動域訓練を行っていきます。基本的には保存療法で症状が落ち着きますが、症状の強い方には病院でステロイド注射をお勧めすることもあります。
このように関節に原因もなく急な痛みが出た場合は接骨院にて対応いたしますので慌てずにご来院ください。
2018.4.26