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貧血

こんにちは。品川接骨院の加藤です。

インフルエンザが流行っていますが、皆さんは大丈夫ですか?

さて、今回は『貧血』について話していきます。

【貧血】

~定義・概念~

貧血は末梢血液中の赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が低下した状態をいいます。

~病態生理~

全身の組織に酸素を運ぶヘモグロビンが低下するため、組織の低酸素に基づく症状と、それを補うための心悸亢進などの代償作用が現れます。貧血が高度のままで長期間続けば、心不全を起こすことがあります。

~臨床症状~

組織低酸素の症状として、皮膚や粘膜の蒼白、息切れ、めまい、倦怠感などが現れます。 代償作用として心悸亢進し、動悸がします。長期の貧血で心不全になると、浮腫や呼吸困難がみられます。

~貧血の種類~

貧血には鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血などがあります。

~治療~

貧血の原因に応じて治療します。

《鉄欠乏性貧血》

鉄が欠乏して赤芽球内のヘモグロビン合成が障害されて起きる貧血の病態をいいます。

~疫学~

鉄欠乏性貧血は貧血のなかでもっとも頻度が高く、成人女性の約8%にみられます。

~症状~

貧血のため体内組織への酸素供給が障害され、顔色不良、息切れ、動悸、めまい、頭痛、易疲労感などが訴えられます。また、鉄が欠乏するため爪の変形(スプーン状爪)、舌炎、嚥下障害なども起きます。

《巨赤芽球性貧血》

細胞の核の成熟する際に必要なビタミンB12もしくは葉酸が欠乏して起きる貧血の総称です。巨赤芽球性貧血のうち、自己免疫機序によって生じる貧血が悪性貧血です。

~疫学~

悪性貧血は人口10万人に対して約1人の割合で起きます。

~症状~

貧血の一般症状のほかに、ビタミンB12欠乏症では、食欲不振、萎縮性舌炎(ハンター舌炎)、末梢神経障害なども出現します。

《溶血性貧血》

何らかの原因によって赤血球の寿命が短縮して起きる貧血の総称です。先天性のものと、後天性のものがあります。

~疫学~

先天性溶血性貧血は人口100万人に5.7~20.3人で、このうち遺伝性球状赤血球症が70~80%を占めます。後天性溶血性貧血では自己免疫性溶血性貧血の頻度が高く、人口100万人に3~10人の推定有病率です。

~症状~

貧血による症状と、溶血の結果として起きる症状(黄疸、脾腫、胆石症、血尿、腰痛、発熱など)があります。

《再生不良性貧血》

多能性幹細胞の障害が原因となって骨髄の低形成、末梢血液の汎血球減少(貧血、白血球減少、血小板減少)をきたす病態です。

~疫学~

わが国では4000~6000人の患者がいると推定されています。

~症状~

貧血による症状

白血球減少による症状:気道感染症や尿路感染症などを併発し、発熱などを訴えます。

血小板減少による症状:皮膚や粘膜からの出血傾向が起きます。

以上が【貧血】についての説明です。

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2019.2.14

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